モバイル乗車券の 事前登録 電源付き 車両の 指定席確保 大きな 手荷物の 事前予約 そして 駅ロッカーの マップ保存。これだけで 旅の 余裕は 驚くほど 変わります。ICカードの 残額確認 雨天時の 予備プラン メモ用の 小さな ノートも 心強い味方。早朝の 車内で 食べる おにぎりを 買う時間まで カウントしておくと 到着後の 動きが 滑らかに なります。
到着直後に 行列必至の 名所を 置かず 最初は 街の 呼吸を 感じる 散歩や 喫茶から 始めると 心拍が 落ち着きます。二都市を つなぐなら 一方は 文化濃度 一方は 食と温泉 といった コントラストを 意識。移動は 昼過ぎか 午後遅めに ずらし ピークを 避けるのが こつ。夜は 駅徒歩圏で 軽く 一杯 翌朝に メインを 据えると 身体が 楽です。
一日目は 仙台で 朝の 市場飯 牛たん定食を 半分こにして 胃袋を 温存。午後は 定禅寺通で 風を 聴き 夜は ずんだシェイクで 締めましょう。二日目は 仙石線で 松島へ 早出の 舟に 乗って きらめく 湾を 眺め 寺の 階段で 静けさを 集めます。帰路の 新幹線では 萩の月を 一つ お土産に 穏やかな 甘さで 旅を 余韻ごと 包みます。
盛岡では わんこそばに 挑むより まず はらごなしの 川沿い散歩。石畳の 影が 伸びるころ 喫茶で 珈琲を 置き 画家の アトリエ風情を 味わいます。二日目は 花巻へ 宮沢賢治の 言葉に 耳を 澄ませ 童話村で 透き通る 光を ひとつ 掬う。帰りの 車内で 読む 詩集を 一冊 カバンに 加えれば 現実へ 戻る道も 少し うつくしく なります。
金沢では 早朝の 近江町市場で 甘えびを とろりと 味わい ひがし茶屋街で 漆の 光沢を 指先に 映します。昼過ぎに 富山へ 移動し ガラス美術館の 静けさに 身を 置いたら 夜は 白えび天で さくりと 一杯。街から 街へ 向きを 少し 変えるだけで 視界も 舌も まるで 違う 歌を 口ずさみます。
福井駅では 恐竜の 咆哮を 子どもの ように 見上げ 童心を 連れ戻します。昼は ソースかつ丼で 胃袋に 元気を 入れ 夕方は 芦原温泉へ 移動。湯の 香りが 旅の 音を すべて 柔らかく ほどき 体の 角を 丸く する。帰路に 買う 羽二重餅の しっとりが 翌日の デスクでも 旅を そっと 続けてくれます。

長野に 朝入り 善光寺で 一呼吸 参道の ごまの 香りで 体を 起こします。昼は 戸隠そばを 控えめに 胃を 整え 午後は 軽井沢へ 移動。木陰の サイクリングで 風を 集め 夕方の 雲場池で 水面の 音を 聴く。夜は 駅前で 地ビールを 少し 早寝して 翌朝の 清涼を まるごと 受け止めます。

新潟では 朝の 商店街で 塩引き鮭の 香りに 足を 止め 港町の うねりを 眺めます。昼は すしを 二貫だけに して 余白を 残し 午後は 越後湯沢へ。杜氏の 話を 聞きながら 利き酒を 一口ずつ 舌に 置き 温泉で 静かに 目を 閉じる。米と 水の 余韻が 車窓の 雪形を 浮かび上がらせます。

一本の 路線バスが 神話の 入口に 早変わり。善光寺の 影の 涼しさを 背に そよぐ 風の 匂いを 集めて 戸隠へ。森の 参道で 足音を 聴き そば切りの 角を 目で 味わい 出汁の 余白を 舌で ひとつ 受け止める。帰り道の 眠気まで 含めて 旅の 体験は やさしい 詩の ように 続きます。
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